南海トラフ巨大地震の発生を前に日本は地震の活動期に入っています。東日本大震災以降だけでも、熊本地震、北海道胆振東部地震、能登半島地震と大規模地震が多発しています。また4月17日にはマグニチュード6.6の地震が発生し愛南町と宿毛市で震度6弱が観測されました。また地球温暖化の進展で大規模気象災害が頻発しています。いつ平成30年災害のような大規模気象災害が発生してもおかしくありません。大規模自然災害への備えは日本の最重要課題の一つです。
本シンポジウムは、今年の元日に発生した能登半島地震など大規模自然災害の被害概要、大規模自然災害から命や地域を守る防災教育、そして南海トラフ巨大地震に備える事前復興への取組みなどの発表が行われました。
主 催: えひめ建設技術防災連携研究会CTB-ehime、愛媛大学防災情報研究センター
共 催: (一社)四国クリエイト協会、インフラメンテナンス国民会議四国地方フォーラム
日 時: 2024年10月8日(火) 13:30~17:00
会 場: 愛媛大学南加記念ホール(松山市文京町3 愛媛大学城北キャンパス)
参加者数:90名
プログラム:
13:30-13:40 開会挨拶 CTB-ehime 研究部会長(愛媛大学客員教授) 須賀幸一
13:40-14:50 第I部 令和 6 年能登半島地震
1.令和6年能登半島地震の地殻変動による災害と教訓-主に山岳トンネルについて-
愛媛大学防災情報研究センター・第一コンサルタンツ 西川 徹
第一コンサルタンツ 須内寿男、北村暢章、上野将司
2.令和6年能登半島地震の応急期から復興に向けた対応と教訓
愛媛大学防災情報研究センター・第一コンサルタンツ 松本洋一
3.令和6年能登半島地震における橋梁被害から見る耐震補強の効果と緊急点検手法
第一コンサルタンツ 片山直道、吉田 萌
愛媛大学防災情報研究センター 山本浩司
4.令和 6 年 能登半島地震における「走行可能区間の調査(通れるマップ)」概要
~大規模自然災害に備え、オフラインの状況下を想定した被災地調査の取り組み~
国土交通省四国地方整備局松山河川国道事務所 服部達典
14:50-15:50 第II部 大規模自然災害に備える防災教育
5.令和6年4月豊後水道地震に対するアンケート調査から見た防災教育の効果
愛媛大学防災情報研究センター 矢田部龍一、山本浩司、中島淳子、中山洋平
6.1万人の防災士による50万都市の安全・安心への取組み
松山市役所 竹場 登
愛媛大学防災情報研究センター 中島淳子、山本浩司、中山洋平
7.小中高生をつなぐ事前復興教育の地域構築~宇和島市における取り組み~
愛媛大学防災情報研究センター 山本浩司、 新門 歩
宇和島市 山口賢司、冨永達也、木村貴幸、岡崎正太郎
富士建設コンサルタント 〇中村希久帆、芝 泰雅
芙蓉コンサルタント 太宰 誠、西田眞史
浅田組 西川美沙子、中村義人
15:50-16:00 休 息
16:00-16:50 第III部 南海トラフ巨大地震に備える事前復興の取組み
8.愛南町における事前復興プロジェクトの取組み
愛南町消防本部防災対策課 土居章二、〇吉田雅俊
復建調査設計 新宮圭一、大塚健裕
富士建設コンサルタント 中村希久帆、芝 泰雅
愛媛大学防災情報研究センター 山本浩司、二神 透
東京大学復興デザイン研究体 羽藤英二、松永隆宏
9.被災時の早期復興とインフラ管理の効率化を実現する4次元プラットフォームの開発
愛媛大学防災情報研究センター・カナン・ジオリサーチ 篠原 潤
カナン・ジオリサーチ 谷田幸治
10.事前復興の推進に向けた土木界の取組み
愛媛大学防災情報研究センター 矢田部龍一、山本浩司、中村義人
16:50-17:00 閉会挨拶 国土交通省松山河川国道事務所 所長 菊地 志郎
開会挨拶
CTB-ehime 研究部会長(愛媛大学客員教授) 須賀幸一氏
講演発表と会場
閉会挨拶
国土交通省松山河川国道事務所長 菊地 志郎氏
愛媛県南予地域にとって南海トラフ巨大地震は最大の懸案課題の一つである。本シンポジウムでは、近年の災害と災害への対応に関して総務大臣政務官の長谷川淳二氏に基調講演をいただいた。また、南予地域における事前復興計画と群マネ(地域インフラ群再生戦略マネジメント)の推進、ならびにインフラの推進に関して現状を整理し、課題について検討した。
そして、パネルディスカッションには南予4市町の市長、町長と愛媛県の担当者に登壇いただいた。愛媛県南予地域は、南海トラフ巨大地震により10mもの津波に襲われる可能性がある。地形的、地質的、地理的条件が厳しく、道路整備や河川整備などのインフラの整備は遅れている。南予地域最大の方だともいえる南海トラフ地震対策や自動車道の南予延伸、インフラメンテナンスの課題などに関して現状と課題が報告された。
主 催:えひめ建設技術防災連携研究会CTB-ehime、愛媛大学防災情報研究センター
共 催:(一社)四国クリエイト協会、インフラメンテナンス国民会議四国地方フォーラム
後 援:国土交通省四国地方整備局、愛媛県、宇和島市
日 時:令和6年9月7日(土) 9:25~11:45(9:00開場)
会 場:パフィオうわじま(宇和島市学習交流センター内 宇和島市鶴島町8-3)
参加者数:150名
プログラム:
9:25-9:30 開会挨拶 愛媛大学防災情報研究センター特定教授(愛媛県建設業協会長) 浅田春雄
9:30-9:35 来賓挨拶 国土交通省四国地方整備局長 豊口佳之 氏
9:35-10:00 基調講演 防災・減災国土強靭化の推進 総務大臣政務官 衆議院議員 長谷川淳二 氏
10:00-11:00 話題提供
進む南予のインフラ整備『四国8の字ネットワーク』
国土交通省四国地方整備局大洲河川国道事務所 所長 江川昌克 氏
南予地域最大の脅威・南海トラフ巨大地震に備える事前復興計画
愛媛大学防災情報研究センター 特定教授 山本浩司
大規模災害対策や老朽化に備えたインフラメンテナンス~地域インフラ群再生戦略マネジメントの実現に向けて~
国土交通省 総合政策局 公共事業企画調整課 課長 池口正晃 氏
持続可能な地域を目指した県と市町の連携・共同の取組について~広島県での群マネの取組~
広島県 土木建築局 技術企画課 主査 山崎恭誉 氏
11:00-11:40 パネルディスカッション
「南予地域を守る社会インフラ整備・事前復興・群マネの推進」
高速道路の整備、治水事業、事前復興への取組み、インフラメンテナンスの現状と課題
コーディネーター 矢田部龍一(愛媛大学名誉教授)、パネリスト:岡原文彰 氏(宇和島市長)、大城一郎 氏(八幡浜市長)、管家一夫 氏(西予市長)、清水雅文 氏(愛南町長)、西山誠司 氏(愛媛県南予地方局建設企画課長)
11:40-11:45 閉会挨拶 愛媛大学防災情報研究センター特定教授(愛媛県測量設計業協会長) 岡 兵典
※プログラムの順に収録されています。
10万人の犠牲者が出た関東大震災から100年を迎えました。この間、日本は世界も驚くような経済発展を遂げてきました。しかし、今日の日本は、高齢化の進展と人口減少に直面し、経済の先行きも極めて厳しいものがあります。また、南海トラフ地震や首都直下地震の発生が秒読みとなるだけでなく、地球温暖化の進展により気象災害が頻発しています。それとともに、高度成長期に整備した橋梁やトンネルなどの社会インフラ施設が老朽化してきています。国土を守り、次の世代に日本を引き継いでいくためには、事前復興を含む巨大災害に対する防災対応とインフラメンテナンスへの対応が土木界に課せられた最重要課題の一つであり、いうまでもなく待ったなしの課題です。本シンポジウムは、事前復興への取組み、総合防災への取組み、インフラメンテナンスへの取組みに関する内容をテーマに開催しました。
主 催:えひめ建設技術防災連携研究会(CTB-ehime),愛媛大学防災情報研究センター
共 催:(一社)四国クリエイト協会、インフラメンテナンス国民会議四国フォーラム
日 時:令和6年1月23日(火) 13:00~17:00
会 場:愛媛大学南加記念ホール(松山市文京町3 愛媛大学城北キャンパス)
参加者:130名
プログラム:
13:00~13:05 開会挨拶
13:05~14:45 第Ⅰ部 南海トラフ地震に対する事前復興への取組み
14:55~15:45 第Ⅱ部 総合防災への各種取り組み
15:45~16:50 第Ⅲ部 四国のインフラメンテナンスへの取組み
16:50~17:00 閉会挨拶
第Ⅰ部 南海トラフ地震に対する事前復興への取組み
第Ⅱ部 総合防災への各種取り組み
第Ⅲ部 四国のインフラメンテナンスへの取組み
閉会挨拶